アイスの本棚

読んだ本、観た映画の感想を書きます。

『君はどこにでも行ける』 著 堀江貴文 徳間書店

 
堀江貴文さんの『君はどこにでも行ける』をAudibleにて聞き終えた。
海外の経済事情にはアンテナを張っていなかったから、そうだったのか!の連続だった。いまどき海外のことでもニュースを見ていれば大体分かるだろうと思っていたけど、一般の人がどの程度の収入で、どの程度暮らしをしているのかというと、やはり行った人にしか分からないこともある。
料理の美味しさ、ショッピングモールのレベル、女の子の可愛さなど外国の普通の人の生活レベルを堀江さんの目を通して見ることができた気がする。
 
日本に来るようなアジアの人は、それなりにお金持ちの人だと思っていたけど、もう日本がリッチな時代は終わっていたんだな…と気づかされた。
堀江さんも本書で述べていたけど、それは全然さみしいことではないと私も思う。むしろまた外国から学ぶこともできるわけだし、日本の文化が世界に影響を与えたように、いろいろな国の文化が混じりあって新たな文化を作っていけるとも思う。
 
いずれにせよ世界は大きく変わる時期に来ていると思うし、そういう変化を見逃さないようにアンテナを張っておきたいと思う。
勉強になりました。おもしろかったです。
 
君はどこにでも行ける

君はどこにでも行ける

 

 

『スプリット』 監督 M・ナイト・シャマラン 2016年

 

シャマラン監督3部作の2作目、映画『スプリット』を観た。
閉ざされた空間の内容だったためか固唾を呑んで見入ってしまった。
前作の『アンブレイカブル』では、超能力に気づいた主人公を現実的に描いているという感じだった。続いて本作では、超能力はどこから来るのかと科学的に証明しようとしているようだった。
 
主人公たちを誘拐した犯人は24の人格を持つ男。興味深いと思ったのは人格ごとに体の組成が異なるという現象。同じ1人の体なのに糖尿病の人格がいたり、眼鏡をかけた人格がいたりする。物語ではそのことがキーになっていて、最終的に超人的なパワーを持つ人格が現れる。
 
映画公開時はCMがちゃちに見えて劇場では観なかったけど、今になって観ることができて良かったと思う。
次は3部作目の『ミスター・ガラス』を観ようと思ったけど、ちょっと遅かった。劇場公開はほとんど終わってしまっているので、amazon primeに登場するのを待つとしよう。忘れないうちに早く観れるようになってくれると良いけど…。
とにかくおもしろかったです。

honski11.hatenablog.com

 

スプリット (字幕版)

スプリット (字幕版)

 

 

 

『アンブレイカブル』 監督 M・ナイト・シャマラン 2000年

シャマラン監督3部作の1作目映画『アンブレイカブル』を観た。
主人公が自分に超能力があることに気がつく物語なのだけど、全然浮かれてなくて、とても現実的なところが好きだなと思った。
確かに力があるからといっていざ人助けしようと思っても、誰を、何から、どうやって助けたら良いのかなんて分からないと思う。
そんな風に力に戸惑う主人公や家族の姿がリアルで良かった。
 
シックス・センス』を観たときにシャマラン監督は、鏡などへの映り込みを工夫しているというレビューを見かけたから、今回はそのあたりも注目してみた。作中ミスター・ガラスの描写では、鏡に移った姿や上下さかさまの視点が多く使われていて、主人公との対比になっているのかなという感じだった。他にもカメラワークが独特だなと感じるところがいくつかあって、そういうのを見つけて意味を考えるのも映画の楽しみ方だなと改めて思った。
 
次は3部作の2作目『スプリット』を観てみようと思う。
おもしろかったです。

 

『売れる会社のすごい仕組み』 著 佐藤義典 青春出版

 

佐藤義典さんの『売れる会社のすごい仕組み』を読了。
マーケティングの勉強がしたい!というよりは『ドリルを売るには穴を売れ』での主人公、売多真子の物語が気になって手に取った一冊。
前作より実践的で、より踏み込んだ内容だと感じた。でもストーリーがとても分かりやすく進んでいくので、抵抗なくどんどん読み進めることができる。かつ前作と同じようにストーリーを通して擬似実践ができているから、ただ単に理論の勉強をするより圧倒的に身に付きやすいと思うし、自分に当てはめて実践してみたくなる。
マーケティングに興味が沸いたから、佐藤義典さんの無料メルマガに登録してみた。配信は月曜日と木曜日とのこと。どんな感じなんだろう…とりあえず月曜日を楽しみに待ってみよう。
 
今回も良い話だったなぁ。おもしろかったです。

honski11.hatenablog.com

 

『ジュリアン』監督 グザビエ・ルグラン 2019年1月

 

映画『ジュリアン』を観た。
 
暴力を振るう父親から逃げるジュリアン一家の様子がとてもリアルに描かれていた。
夫婦としては離婚したけど、主人公のジュリアンだけは成人ではないという理由から隔週末に父親と過ごすことになる。ジュリアンとしては父親を母から遠ざけるために奮闘するのだけれど、そのかいもなく父親はジュリアン一家に近づいてくる。
中でも印象的だったのはジュリアンの姉の結婚式。嬉しいはずなのに楽しいはずなのに、父親の影に怯えてジュリアン一家は心から喜ぶことができない。そんな心境を表情豊かに表現していて見事だと思った。
 
もう一つ印象的だったのは、観ているこちらにもストレスが溜まるということ。にじり寄ってくる父親の恐怖と、それがいつまで続くのか分からない恐怖。映画で観ているだけでこのストレスなのだから、実際に同じような目あったら私は耐えられないなと思った。
映画だからもちろん終わりはあるのだけど、父親による恐怖が終わったからと言って安堵できるわけでもないし、嬉しいと感じるわけでもない。ただただ恐かったという思いだけが残る。恐怖によってつけられた心の傷だけが残る。
この映画の父親のような人は、きっといつの時代になってもいなくならないと思う。そういう人によって傷つく人を一人でも少なくできる世の中になったら良いなと思う。

『宝島』 著 真藤順丈 講談社

 

真藤順丈 さんの『宝島』を読了。
ウチナー(沖縄)からはアメリカー(アメリカ)やヤマトゥ(日本)がそういう風にみえていたのかととても勉強になった。
と同時にオンちゃんやグスク、レイ、ヤマコたちと一緒に激動の沖縄を駆け抜けたような気分を味わえた。彼らの生き様は、熱くカッコよかった。
でもどうだろう。今の日本を、今の沖縄の姿を彼らに堂々と胸を張って見せることができるだろうか。今の姿をみたら彼らはなんて言うだろう。レイなんて血が騒いで東京に乗り込んできてしまうかな…。そんなことを考えると何だかやるせない気持ちになる。
熱い物語に感動だったし、日本の今、沖縄の今、自分の今を考えさせられた。
 
私も彼らのように熱く生きられたらなぁ…。
おもしろかったです。

『アクアマン』 監督ジェームズ・ワン 2019年2月

 
映画『アクアマン』を観た。
とにかくアクションと音楽の迫力が凄かった。
登場人物たちが人間じゃない人達ばかりなのを良いことに、何でもやり放題なド派手アクションだった。それに合わせてアップテンポな曲もがんがん流していて、8割がたノリノリな感じだった。中盤にはアクションはもうお腹いっぱいで、正直少し疲れてしまった。それまでド派手アクションでさんざん殴り殺してきたのに、ラストは平和的で何だか意外だった。
 
とにかく爽快系ド迫力アクションなので、スカッとしたいときにおススメな映画だと思う。
 
おもしろかったです。