アイスの本棚

読んだ本、観た映画の感想を書きます。

『ドリルを売るには穴を売れ』 著 佐藤義典 青春出版社

 

佐藤義典さんの『ドリルを売るには穴を売れ』 を読了。
マーケティング理論も勉強になったけど、物語がおもしろかった。
 
各章では、前半に講義形式のマーケティング理論の説明があり、後半に理論を実践する内容の物語が描かれている。物語自体は単純で、主人公たちがマーケティング理論を使って赤字のイタリアンレストランを立て直すというもの。
2章、3章と読み進めていくうちに、自分ならどうやって紹介されている理論使おうかとつい考えてしまう。
それでもって、じゃあ正解は?主人公はどうする?と続きが気になってどんどん読み進めることになる。
ここが、この本の良くできているなぁと思うところ。前半の講義がインプットになっていて、後半では物語を通じて擬似アウトプットができる。1回読み終えるだけで、頭の中では既に1回実践済みということになる。実践のイメージを持っていれば、記憶に残りやすいし、実際の場面でも役立てることができると思う。
 
さらにこの本には続きがあるそう。マーケティング理論の内容も気になるけど、個人的には主人公の成長した姿が気になる。どんなビジネスウーマンになっているのだろう…。
この本自体のマーケティングに上手くしてやられているなぁと思いつつ、続編は既に購入済み。届き次第読んでいきたい。
 
おもしろかったです。