アイスの本棚

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『劣化するオッサン社会の処方箋』 著 山口周 光文社新書

 

山口周さんの『劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~』を読了。
タイトルに惹かれて手に取った一冊。
副題のとおり、どのようにして現状の劣化したオッサン、劣化した社会が出来上がってしまったのかということを時代背景から論理立てて、とても分かりやすく説明している。
その上で、劣化したオッサンにどう対処したらよいかも述べられている。
 
結論としては、”しっかり意見してダメならさっさと逃げる”ということ。劣化したオッサンを生み出す劣化した会社の中にいたら、自分まで劣化したオッサンになってしまうのだから。こういう意見を聞くとホリエモンを思い出す。読みながら思ったけど、主張してることは堀江さんと同じだと感じた。バカとつきあってる暇なんかない。自分の価値を高めて、自分の力で稼いでしまおう…と。
 
また、本書でとても印象に残ったのが"「なにかを止めないと、なにかにチャレンジできない」、チャレンジの難しさの本質は、チャレンジそのものよりも、それ以前に横たわる「なにかを止めること」にある"という一文。堀江さんも、しないことを決めてしまえば良いと何かの本で述べていたけど、まさにそのことだなと思った。
現状の成り立ち、現状のダメな部分がよく分かったところで、さぁ私はどうするか?と思わずにはいられない…。
 
おもしろかったです。