『海獣の子供』 監督 渡辺歩 2019年
米津さんの「海の幽霊」聞きたさに早速観に行った。
何十年かに1度、海から2人の少年がやってくる。空からは2つの隕石がやってくる。
隕石は宇宙からやってくる精子で、海は子宮。少年たちが卵となって隕石と受精し誕生祭の場所まで運ぶ。誕生祭にたどり着いた受精卵は、命の源を地球上に、そして宇宙にも放出する。
そんな神秘の大イベントをめぐる主人公たちの物語。
設定をちゃんと理解できているかわからないけど、そういうお話だった。
作中で人間は宇宙に似ているといっていた。それもそのはずで宇宙にある成分で人間はできているのだから、似ているというより宇宙の一部であると。かつ他の生き物も星もみんな宇宙の一部なのだと。
科学の進歩で神秘的なものが解明され、自然と人間が切り離されて考えられるようになる中で、人間も自然の一部であることを意識させられる作品だった。
おもしろかったです。
『迷路の外には何がある?』 著 スペンサー・ジョンソン 扶桑社
先日読んだ『チーズはどこへ消えた?』の続編ということで読んでみた一冊。
私としては『チーズはどこへ消えた?』より本書の方が共感する人が多いのではないかなと感じた。
比較してみると、
『チーズ…』は変化に対して素早く反応できる人とか、常にチャレンジし続ける人とか
意識高い系の人向けな感じ。
対して『迷路…』は「やらなきゃ!」と思いつつもなかなか行動に移せない人向けかなと感じた。
本書も『チーズ…』と同じように短いストーリーの中にエッセンスがギュッと詰まっていて、なるほどなぁと思わされている内にあっという間に読み終わってしまった。
為になる一冊だった。
おもしろかったです。
『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語
- 作者: スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2019/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
『チーズはどこへ消えた?』 著 スペンサー・ジョンソン 扶桑社
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
- この商品を含むブログ (235件) を見る
『オーヴァーロード』監督 ジュリアス・エイバリー 2019年5月
あらすじを見たときからウルフェンシュタインっぽいなぁと思ってたけど、まさにその通りだった。
良かったのは映像と音。
爆発とか銃声とかの臨場感が良かった。
あと戦闘シーンも良かった。
見ていて「あぁ、それは痛い…」って思ってしまう映し方が好きだった。
続編もなさそうな感じだったのでサクッと観るにはちょうど良かった。
おもしろかったです。
『人外』 著 松浦寿輝 講談社
松浦寿輝さんの『人外』を読了。
松浦さんの作品はずっと読もうと思っていたけどなかなか読めておらず、今回が初挑戦。
独特な文章で最初は少し取っつきにくかったけど、読んでいくうちにどんどん引き込まれていった。
アラカシの木から生まれた人外。人でも神でもない人外。そんな人外が自分の中に足りない何かを求めて、世界を揺蕩うように旅していく。
生きること、死ぬこと、時間、生きる目的…。
人外が出会う様々な人とのやり取りの中にこの世の真理が描き出されているように感じた。
重たいようで掴み所がない、見えそうで霞んでしまう…。独特な世界観だったけど、うまくこの世を切り取っている気がした。
おもしろかったです。
『働き方2.0VS4.0』著 橘玲 PHP研究所