アイスの本棚

読んだ本、観た映画の感想を書きます。

『海獣の子供』 監督 渡辺歩 2019年

米津さんの「海の幽霊」聞きたさに早速観に行った。


何十年かに1度、海から2人の少年がやってくる。空からは2つの隕石がやってくる。
隕石は宇宙からやってくる精子で、海は子宮。少年たちが卵となって隕石と受精し誕生祭の場所まで運ぶ。誕生祭にたどり着いた受精卵は、命の源を地球上に、そして宇宙にも放出する。
そんな神秘の大イベントをめぐる主人公たちの物語。
設定をちゃんと理解できているかわからないけど、そういうお話だった。


作中で人間は宇宙に似ているといっていた。それもそのはずで宇宙にある成分で人間はできているのだから、似ているというより宇宙の一部であると。かつ他の生き物も星もみんな宇宙の一部なのだと。


科学の進歩で神秘的なものが解明され、自然と人間が切り離されて考えられるようになる中で、人間も自然の一部であることを意識させられる作品だった。


おもしろかったです。