アイスの本棚

読んだ本、観た映画の感想を書きます。

『もっと言ってはいけない』 著 橘玲 新潮新書

橘玲さんの『もっと言ってはいけない』は読了。
 
前作の『言ってはいけない 残酷すぎる真実』がおもしろかったので購入した一冊。
前作は遺伝がメインだった。今作はそれを踏まえて人種や国ごとの知能、遺伝状況について述べられていた。
どうして人種ごとに知能の違いがあるのか。人類の祖先にまで遡り、現在に至るまでの社会構造の変遷から答えを探していく。
 
興味深かったのは、「日本人の3分の1は日本語読めない」という部分。
というのも、日々仕事をしていて「この人、日本語通じないのかな?」と感じる人が多いから。
チンプンカンプンな返信だったり、送った内容と同じことを尋ねてくる返信だったり…。
文章を読めても、意味を理解できない人って案外いるものなのか…。と本書を読んで納得できてしまった。
 
他にも人類の祖先は水生生活をしていた説や、稲作が知能を高めた説、人種とうつ病の関係など興味深いデータがたくさん紹介されていた。
 
前作、今作を通して思ったのは、
ものごとは「因果関係」だけはないってこと。直感で分かりやすい「因果関係」に焦点を当てがちだけど、
様々な要因が絡む問題に関しては「相関関係」の方がスッキリと説明できる場合がある。
短絡的にならず、広くものごとを見れるようになりたいと思った。
 
おもしろかったです。

 

もっと言ってはいけない (新潮新書)

もっと言ってはいけない (新潮新書)

 
言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)