アイスの本棚

読んだ本、観た映画の感想を書きます。

『ボヘミアン・ラプソディー』 監督 ブライアン・シンガー

 
映画ボヘミアン・ラプソディー』をやっと観れた。
予告を観たときから観たいと思っていて、かれこれ3か月…。観てみればロングランの理由も分かるなぁという感じだった。
 
まとめると、良かった点は3つ。
まずは、音楽と物語の最高のハーモニー。一通りクイーンの物語を知ったところでのラストのライブは、音楽から物語が溢れ出ていて感動せずにはいられない。
ふと恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を思い出した。『蜜蜂と遠雷』では、物語から音楽が溢れ出していて最高のハーモニーだったなぁと…。
 
2つ目はライブ感。最近は観るだけのエンターテインメントは無料でいくらでもある。だから世間的には、自分が参加できるエンターテインメントに価値を感じる傾向にあると思う。その中でのあのライブ感。迫力のあるカメラワークも然りだけど、クイーンが観客と一緒に歌える曲を作ろうとしていたところにフォーカスを当てているのもヒットの理由だと思う。それを利用して応援上映とかもやっている訳だから、これはヒットするなぁと納得。
 
もう1つは上の二つと重なる部分もあるけど、ライブをクイーン側と観客側の両方の側面から観ることができるということ。ラストのライブでは、カメラがクイーンと観客の間を行き来する。クイーンの物語を観た者として、クイーン側としてライブを観ることもできるし、盛り上がっている観客としても観ることができる。つまり感動が2倍。つまり涙すること必至。
 
なんともよくできた映画だなぁと思った。
おもしろかったです。